カテゴリ:一枚の写真物語( 3 )

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                       盲導犬はやさしい眼をしていた。

                       無言で主人の指示に従って仕事をしていた。

                       電車が入って来るまでの数分間

                       ホームドアーの脇で静かに待っている。

                       失礼とは思ったが、カメラを向けた。

                       カメラのシャッター音にその盲導犬は気がついて

                       ゆっくりと顔をこちらに向けて・・・・。

                       でもその眼は穏やかでやさしかった。

                       私を戒めるでもなく・・・。
by yannmaru195 | 2015-03-25 08:54 | 一枚の写真物語 | Comments(0)

もう一人の母

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私は生まれた時、2500グラムに満たない未熟児だった。
その上、母は母乳の出が悪く、心配した母の実家から
一頭のヤギが連れて来られた。

その日からヤギは私の乳母となった・・・。

当時粉ミルクはあっても、薬局はおろか、
小さな雑貨店しかないような田舎町では粉ミルクを手にいれることは大変だっただろう。
そんな時代の正月6日寒い冬の日に生まれた。

乳母となったそのヤギが、どのような一生を終えたかは聞かなかったが
お陰様で私は人並みに大きくなり、そして母になった。

動物園に行ってみた。
沢山のヤギに囲まれたとき、みょうに懐かしく、ヤギの目がこのうえなく優しく見えた。


 
by yannmaru195 | 2012-12-15 15:05 | 一枚の写真物語 | Comments(0)

名前をありがとう・・・

やんまるの父は、やんまるが生まれる頃、冬の間だけ、
宮城県古川市の造り酒屋で杜氏の手伝いをしていたそうです。
(ここから、やんまるは私になります)
2~3年前懐かしそうに当時のことを話してくれました。
その時私は亡くなった祖母が、丁度今の父の年の頃、生まれ故郷に行きたがっていて、
連れて行ったら泣いて喜んだというのを思い出し、

父もきっと、かつて働いていたその場所を尋ねてみたいのではないだろうか・・・。

と、早速、父の思い出の地を探すことにしました。

その造り酒屋は川のほとりにあった事。
かなりの財閥で、小学校まで作ったこと。

ネットで探していたら、苗字の同じ造り酒屋があり、
思い切って電話で問い合わせてみると、
親切な事務員の方は、一番古い人に聞いて、連絡をして下さるという・・・。
その日の午後、電話をもらうことができました。
そこは間違いなく、父の勤めていた造り酒屋だったのです。

宮城のアンテナショップでお酒の販売をするというので2.3日後に行って
話を聞くことができました。
たまたま同じ姓ではあるけれど、親戚縁者ではなく、しかし、引き継いで
今に至っているということ。
古川は宮城県なのですが、岩手の酒造組合に属し、南部杜氏を呼んで、
代々酒造りをしてきたそうです。
父が勤めていた頃のお酒は今でも造られているのですか?と尋ねると、・・ありました。
辛口でもなく甘口でもない。「旨口」の純米酒がこちらです。
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間違いないと確信したのは、私の名前
社長夫人の名前をちゃっかりいただいて、娘の私に名前を
付けてしまった父・・・。

若奥様はかなりの美人だったとか・・・。
もしかすると、父は密かに、あこがれていたのかも知れませんね。

もうすぐ、旧盆です。
父に逢うときは、このお酒を手土産に持っていこう。
一緒に飲むのです。
また、当時の懐かしい話をじっくり?聴いてあげながら・・・。
そして、いつかは・・・、一緒にその場所に旅するのです。
by yannmaru195 | 2012-07-20 16:42 | 一枚の写真物語 | Comments(0)

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