2017年 08月 02日 ( 1 )

椅子ものがたり(1)




「バス停のイス」    藤川幸之助

バス停にほったらかしの
雨ざらしのあの木のイス。
今にもバラバラに
ほどけてしまいそうな
あのイス。

バスを待つ人を座らせ
歩き疲れた老人を憩(いこ)わせ
時にはじゃま者扱いされ
けっとばされ
毎日のように
学校帰りの子どもを楽しませる。

支える。
支える。
崩れていく自分を
必死に支えながらも
人を支え続け
「それが私なんだもの」とつぶやく。

そのイスに座り
そのつぶやきが聞こえた日は
どれだけ人を愛したかを
一日の終わり静かに考える。
少しばかり木のイスの余韻を
尻のあたりに感じながら
〈愛〉の形について考える。
  『満月の夜、母を施設に置いて』(中央法規出版)より




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この詩を読んだとき
戸田のボート場近くにあるこのイスを
思い出していました。

眺めただけでしたが、
今度行ったら
腰掛けてみようかな・・・。






by yannmaru195 | 2017-08-02 22:48 | 日記 | Comments(0)

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